そこにいるか

個人的な体験、その他の雑感

残雪録


「ここなら、二日は持つだろう」



そんなふうに言われて

もちろんわかっていた



それでも、ひとつところに留まってはいられなかった



林立するいくつもの塔


このうえまだ建てるつもりらしい


横を駆け抜けた子供たちは、雪を初めて見たようなはしゃぎぶり

次に雪を見るとき、彼らはもう分別をつけて、関心のないそぶりをするだろうか


あるいは、本当に関心を持たなくなっているだろうか



そして



それはいつのことだろうか



……



未来はわからない



本当にわからない



でも……

確実なことは、もちろんある




いいんだ、覚悟のうえだったんだから





さよなら

またいつか