2010-02-04 残雪録 紀行 「ここなら、二日は持つだろう」 そんなふうに言われてもちろんわかっていた それでも、ひとつところに留まってはいられなかった 林立するいくつもの塔 このうえまだ建てるつもりらしい 横を駆け抜けた子供たちは、雪を初めて見たようなはしゃぎぶり次に雪を見るとき、彼らはもう分別をつけて、関心のないそぶりをするだろうか あるいは、本当に関心を持たなくなっているだろうか そして それはいつのことだろうか …… 未来はわからない 本当にわからない でも……確実なことは、もちろんある いいんだ、覚悟のうえだったんだから さよならまたいつか