(CD-Rの処分に)CDシュレッダーは必要ない(処分対象が百枚単位でなければ)
記録型のCD、DVD、Blu-rayなどといった円盤メディアに記録した内容情報を秘匿したまま十枚かそこら処分する場合、わざわざ専用のシュレッダーを買わなくてもいいんじゃないの? という話をします。
(何十枚、何百枚あるという場合はおとなしく買った方が身のためです)
※追記:なんと、以下に書く方法が有効だったのはCD-Rだけでした! のんびりCD-Rだけ処分していたので気づきませんでしたが、id:sisyaさんののブックマーク http://b.hatena.ne.jp/sisya/20130404#bookmark-139271630 を拝見してDVD-Rで試していないことを思い出し、以下の方法をこころみたところ、DVDは構造上もうちょっと面倒くさいことになってました(処分可能ではあったものの、へたすると破片が飛び散るなど危険)。ブルーレイはまだ未検証です。ということで、CD-Rの処分にCDシュレッダーは必要ないけど、DVDやBDメディアの処分にはCDシュレッダーあったほうがいいかも(なんだその結論は*1)。
反省文とDVDメディア処分の検証はこちら → http://d.hatena.ne.jp/islecape/20130404/1365007700
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いつものことですが、前置きが長くなります。
2019年7月5日追記:なんかこの記事むちゃくちゃ読まれてて(適当に描いた昔の絵とか晒してるし)恥ずかしいんですが、上記のように本題に入るまでが長いので、ざーっと下にスクロールしてください。
データを保存する記憶媒体は永遠ではありません。
よく言われるように、HDDはあてになりません。
USBメモリやSDカードやSSDもあてになりません。(←これはいったん消えるとほんとに復旧できない)
比較的安定しているといわれるDVD-RやDVD-RやBlu-rayも、あてになりません(なんでも、しっかりと製造された品質の高いDVD-Rは適度な温度/湿度管理のもとで暗所保存すれば、理論上ではDVDで百年以上データを保持できるそうですが、うちエアコンないので…)。
けっきょくどれもあてにならないってことじゃないですか。まいった。
データは可能な限り、多様な手段でもってバックアップしなければならないのです*2。ある程度データが溜まったら、そのときどきの最新のメディアに移し替えて、しばらくしたらころあいを見計らって……永遠の自転車操業を宿命づけられているのです。
僕は小学校の頃からPCで絵を描いているので、「きっと黒歴史になるだろうなあ」とか思いつつ、バックアップとして制作途中のデータなどを保存しておいていたCD-RやDVD-Rが結構な数ありまして(といっても90年代はMOに記録してたので、ゼロ年代に入ってからのものです)。
ということで、データ自体は移し替えて、もう必要なくなっったCD-Rが百数十枚と、DVD-Rが数十枚。
HDDやUSBは気軽にフォーマットして繰り返し使えますけど、一回記録系の円盤Rメディアは焼いたらそれっきりで、再利用することもできず……
見られると恥ずかしい絵の例
(Macみたいな機械に差し込まれたCDみたいな物体を描いてるので)(CDにしては、男の子の手と比べてサイズが小さいけど)(←きっと7cm CDとかいった感じの新規格なのだろう…! 2008年はもう5年前の過去だけど)
(2001年頃の絵 ※ちなみにこれは某所ですでに公開してしまったものなので、やけになっております)
さすがにそのまま捨てるのは気が引けます。ゴミ袋の中から抜き取った誰かに「あいつこんな絵を描いてたのかプププ」とか笑われかねない。
それは避けたい。
そうこうしているうちに、不要なCD-R、DVD-Rの類はまたどんどん増えていく……
これを完全に再生不能にする方法はあるだろうか、CDシュレッダーを買うよりほかないのか、とか考えておりました。
それが一年と数カ月前のこと。
(そもそもいったいどこの誰が僕の出したゴミ袋なんか漁るだろうか?ということはともかく)
ちょっと調べたら「データを流出させないCD-Rメディアの捨て方」についてはごくあっさり解決しました。
そなたの力ではないぞ、インターネットの力じゃ。
めでたしめでたし……
(と言いたいところですが、しかし2013年になっても相変わらず僕の部屋は片付かずに乱雑なままです。どうしてですかのう)
【以上前置】
で、別件でふと思い出して、久しぶりにその「CDメディアの処分方法」という記事のブックマークページに飛んでみたところ、
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.hoster.jp/press/cdmedia
元記事404になっているではありませんか。
これはいけない。価値のある情報は失わせたままにせず、別のものが伝えねば。
ということで、諸行無常を感じながら自分でも作ったというわけです。日付が日付ですがエイプリルフールはまったく関係ありません。
CD-Rには、僕がうすうす「黒歴史になるだろうなあ」(しつこい)と思いつつ描いたトランスフォーマー関連のイラスト(PSDファイル)が、製作過程なども含めてまるまる入っています。
今ならもうちょっとうまく描ける。
万難を排しても、これは断じて処分せねばならない。
というわけで、「表」と認識される「レーベル面」の方をカッターでさっとなぞってみます。
我々がこの種のディスクを扱う際、指紋や傷をつけないように気を使う「裏面」の方は、多少の傷がついてもけっこう再生できることが多いです(保証はしません)。
世の中には「CD研磨サービス」などというものもあって、傷ついた盤面を削ったりしてるくらいですからのう。
しかし、いま僕が傷つけたのは、その「裏面」の反対側。
切れ目を入れた部分にクラフトテープを貼り付けて……
はがすと……
そう、この薄いホログラム的な何かに、なんというか、IT社会の何かが握られていて危ないかもしれないのです……!(うまいこと言おうとしたが適当なセリフが思いつかなかった)(あと画像使い回し)
そして、我々が可能な限り傷つけまいとしていたものは、ただの透明なプラスチック板にすぎなかったのです……!(人形使いを倒したら、実は操り人形の方が本体だった的な)
( http://b.hatena.ne.jp/okra2/20130404#bookmark-139271630 こちらのコメントで言及忘れに気づきましたが、このレーベル面、材質には有害なものもあるとかいう話なので触ったり舐めたりしないほうがいいでしょう。←さすがに舐める人はいないか。僕は外気に触れないようにクラフトテープで封印してました。剥がれたものはテープでくっつけてとったり。いちおうまだ健康ですよ)
まあそういうわけだから、あとはクラフトテープにひっついたレーベル面の残滓をクシャポイして、プラスチック円盤のほうはフリスビーにして飛ばすだけ。見られたくないデータを永遠に闇の中って寸法ですよ。(※いけません。ゴミの分別はお住まいの自治体の指定に従ってください)
データ、それは儚い。
しかしそれにしても……
信じていたもののあまりの薄っぺらさに茫然自失のislecape
記事投稿後よくよく探したら他でもありました(徒労感)。
CD-Rの処分 - PART TWO DIGITAL SOUND
http://web.thn.jp/wbf/part2/media_hozon/cd_shobun.htm
CD-R/DVD-Rなどの廃棄処分方法 - 名もないテクノ手
http://d.hatena.ne.jp/seuzo/20090406/1238948993
寝よう。(丑三つ時)
cf.
ブルーレイディスクの保管について -
ビクターアドバンストメディアSTAFF BLOG
https://shop.victor-media.co.jp/blog/blu-ray_disc/1542
上述の方法については、「簡単にできる」レベルはCDだけで、DVDの処分ではもう少し厄介なことになりました(飛び散った破片で怪我をするかもしれず、おすすめできません)。DVDやブルーレイの処分についてかなり誤解を招く内容ではありますが、いちおう投稿段階ではCDの話しかしていないので、「CD限定」「DVDは条件付き」「BD未検証(週末にでも)」ということで、とりあえずこのまま。
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