そこにいるか

個人的な体験、その他の雑感

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読書

13年ちかく放置していたセナ・ジーター・ナスランド著『シャーロック・ホームズの恋』(ハヤカワ文庫:ミステリアス・プレス)を読んだ。『災難』(上・下巻/ハヤカワ文庫)の次くらいに買ったはず。3回くらい読もうとしては投げ出していたもの。昨日(3日)は午後6時に目が覚めるというとんでもない寝過ごしかたをしたので、長い夜半を過ごすのにしぶしぶ読み始めたのだった。

ホームズに赤毛のアンを抱き合わせて漫画を描いている素人の立場を離れて言う。新潮文庫の『息子』(こちらの方が近著だが)といい、この『恋』といい、どうしてホームズ兄弟をこうも普通の人間にしたがるのか。まったくもって理解不明だ。どちらもシャーロックの恋の相手がフェミニストっぽいのはまあいいとして。

二次小説としては普通に面白いが、じゃあホームズに興味のない人間が読んで面白いかと言えば微妙だし、誰かにお薦めしようにも難しい。正典なみにツッコミどころも多く、そういう楽しみ方で。

返す刀で、これまた放置していたジェイムズ・H・シュミッツ著『テルジーの冒険』(新潮文庫)も読んだ。こちらは数年前に古本で買ったものだ。定価はなんと320円。

どうも「物語はさらに続く!」みたいな終わりかたで、なんとなく面白そうとも思うし、実際に作者は相当数の続編を書いているらしいのだが、新潮社が出していない。『銀河ヒッチハイクガイド』と同じようなパターンだ。同じ作者の『惑星カレスの魔女』が創元SF文庫で再刊されているのは、たぶんカバーイラストの宮崎駿効果なんだろうなー、と思わざるを得ない。

年齢は十五歳。天才レベルの知能を持ち、サンブリーフ姿で褐色に日焼けして、なかなかのスタイルをしたこの娘(後略)

(鎌田三平訳) 

それが新潮文庫版はちょっとぽっちゃり風。なんというか……やっぱり……ちょっと……ジャケ買いはされないかな……と。

宮崎駿に対抗できる人というと貞本義行? ナディア風のイラストだったら結果は違っただろうか。

さらに時間を持て余して『自由論』も再読。Webのどこかにないのかなあ、原本*1

読書その2

暇をもてあまし、例によって放置していたマイケル・ ディブディン著『シャーロックホームズ対切り裂きジャック』(河出文庫)を読む。その余勢をかって正典の『冒険』と『思い出』も読む。ついでだから、どこかにしまいこんでそれっきりのディジタルホームズ(2巻目のほう)も読もうかと思ったが、よくよく考えてみると押入れの奥だったような気がするので面倒くさい。うっかり昼寝をする。

読書その3

森村進著『自由はどこまで可能か - リバタリアニズム入門』(講談社現代新書)、アドリアンコナン・ドイル/ジョン・ディクスン・カー共著『シャーロック・ホームズの功績』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読む。

それにしても、こうなるともうダイアリーと言うよりライフログだ。一日中コンピューターにへばりついているならともかく、毎日は無理だな。

*1:※2009.3.13追記:あった