そこにいるか

個人的な体験、その他の雑感

いじましい話をひとつ

例の新古書店ではほとんど105円の本しか買わない。

ZIPPOオイルでブックオフの値段シールをきれいにはがす - 教えて君.net
http://www.oshiete-kun.net/archives/2009/01/zippo.html

というのを見た。NET355mlで800円弱。ただ、こういうのって、ものによってはインクを溶かしてしまう場合もあるんじゃないかな、と思う。やるならいちど試してからのほうがいい。個人的にはライターなんか使わないので、余ったりしたら困るし買わない。

僕はニチバンの「ぬってきれいにはがせるテープはがし」(TH-20)を使っている。刷毛付きで便利だ。NET20mlで300円するので、ライターオイルと比べればどう考えても割高だが、20mlでも百回分にはなると思う。105円の本に2、3円上乗せして、少しの手間を払うくらいなんでもないだろう。

というか、実際のところ手でじゅうぶん剥がせる。カバーに爪のあとを残さないよう、値札シールの横から少しずつめくっていくのがコツ。剥がし残しがあったとしても、セロテープもしくは剥がした値札シールの粘着部分を数回押し付けることでなんとかなるもんだ。ただし紙質と粘着力の兼ね合いには注意が必要で、薄手のカバー(ライトノベルでいうとスニーカー)などはかなり慎重にやらないと、シールが印刷地を剥がしてしまう。これが電撃とかMFとかガガガだと、カバーが丈夫なので、気兼ねなく剥がしまくれるのだけど。

それと、100円ショップでアルコールウェットティシュを買っておくのがよい。最後に表紙をもう一度拭いておくために。多少シールノリが残っていても、それで除去できるだろう(仕上げ前に先述のテープはがしをもういちど使うのもよい)。古本としてそれ以上きれいにするのは無理なので、あとはもう気にしないこと。だれが所有していたのか、だれが立ち読みしたか、などと考えてもしょうがない。紙ヤスリなんかを持ち出すのは労力の無駄だと思う。

文庫なら、読み終わったら20〜30円くらいで売れる(シール張り付けたままだと心証が悪いだろうか? 試したことないけど)。5冊ほど文庫を買えば、それを元手にもう1冊くらい読めるという寸法。ええまあ、せこいですね。ああ、図書館のこともお忘れなく。本1冊105円というのは、(そもそも作り手の労力に報いない古本が)作り手の人格を蔑ろにしてさえいるような安さだけれど、買い手からすれば、お金が出ていくことに変わりはない。