唾は天に向かって吐くとよい
派遣村に嫉妬の炎を燃やす人は救急車で運ばれる患者にも嫉妬するのだろうか - 煩悩是道場
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20090112/1231692985
を読んで。
私たちが今回の派遣村のような一見不公平に見えるやり方を受け入れなければならないのは「誰でも仕事と住む場所を一気に失う可能性」が常にあるからだ。
（上記引用はid:ululunさんの主張というわけではないので、ちょっと揚げ足取りっぽくなるけれども）「派遣村」は「一見不公平に見える」のだろうか？
派遣村を叩いてるのは多分貧乏な下流の連中だよ - はてな匿名ダイアリー
http://anond.hatelabo.jp/20090112165017
というふうに、彼らではなく、自分こそ救われるべきだと？
いつのころからか、保険のコマーシャルから「○○年間健康だったら、○○円のボーナス！」みたいな売り文句を聞くようになったが、どうも解せない。保険って掛け捨てが基本じゃないのか。
ここで民間保険の話を引き合いに出すのはちょっとズレたかもしれないが、年越し派遣村に集まった人を「切られて当然の派遣だから」などという理由で批判するのは*1、「自分だって保険料を払ったのに、病気になった人に保険金が下りるのは納得いかない」なんてことを言っているようにも聞こえる*2。というか、実際のところあれはセーフティネットにもなっていない。あんな貧弱な救いの手しか差し伸べられていない社会の現状を怒るか恥じるか絶望するならともかく、「あんなにまでしてやる必要はない」などとはよく言えたものだ。そういえば、生活保護受給に関しても、自分が一生懸命働いているのに、働かないで暮らせるのは許せないとかいう人がどうやら存在するようだが。
自分が健康だというのなら、その健康を感謝すればよい。苦境に陥った人や、その窮状を見かねた人*3の行為に対してわざわざ否定的な感情を表明する人たちは、いったいどういうつもりなのだろうか。そういえば以前、首相が「なんでちんたら飲み食いして病気になった人の医療費を私が云々」みたいなことを言っていたけれども。
