僕、俺、私
一人称はもうずっと「僕」だ。
記憶にある限りでは、今までの人生で3回くらい「俺」を使ったことがある。自分で自分に馴染めないためすぐにやめた。僕の一人称がいつも「僕」だと指摘する人もいたが、けっきょく「俺」は僕のキャラクターに全然あわない、ということで衆目一致。要するに僕はそういう人間らしい。
1回だけ「私」を使ったこともあるが、正直いっていまだに後悔している*1。僕には「私」の威厳もない(とはいえ、「僕」というのが自分に完全にマッチしているとも思えない。20代30代はともかく、40代くらいになったら「私」を使うことになるのだろうか*2)。
その点、英語は本当に楽だ。なんとなく「僕」を使うのがためらわれるような状況で、苦労しながら一人称を使わないよう話を組み立てる――などという必要はない(すなおに「私」を使えばいいって?)。"I"や"Me"はまったくの無色だ。年齢や性差や所属や身分をうかがわせるものはなにもなく、ただただ人格だけを表している*3。
日常で「ミーは……ユーは……」とか言ったら「こいつバカか」と思われるのがオチ、というのはまったくもって残念だ。