可視化されたさびしさ
ちょっと用があって、消滅した企業のサイトを探すため、インターネットアーカイブ*1にアクセスした(ここもまた、著作権に関して疑義を呈されるサイトではある)。
その企業サイトのアドレスを入力し、存続した更新リスト数年分をモニタの前に表示させる。いくつかのアーカイブを調べ、もくろみ通り必要な情報を得ることができた。じゅうぶん満足すべき結果だ。
それなのに気が塞ぐ。アドレスバーに、もう存在しない.jpドメインを入力し、リダイレクトされることなく回るアイドルポインタを眺めた。ウィンドウを閉じ、アーカイブされたデータの断片を思い返しながら、決して「記録」されることのない、そのサイトに関わった人々の日々そのものを想像する。
おそらく散り散りになったであろう彼らの過去、現在、そして未来を。